はじめに
当サイトに足をお運びいただきありがとうございます。
当サイトは、取次師であり、キャリアコンサルタントであり、ライフコーチである筆者が、社会の変化が大きく先行き不透明な現代において、心を整え物事を見る視点を変えることで、毎日を元気に生きるキャリアデザイン論をお伝えしています。
人生の岐路に立たされている方、仕事に疲れている方、キャリア形成で迷っている方、人間関係で苦労している方、日常生活に刺激がない方、生きる意味がわからない方、何となく訪れた方等など・・・、ここで会うのも何かのご縁。少々私の話にお付き合いください。
ここに至るまで
対人支援(相談業務)を続ける中でふと感じることがあります。
もともとは私が大学生の頃の就職活動の時、特にやりたい仕事がなく、ただそれでも活動を続ける中で、「ここは」と思える会社に出会い入社したことにはじまります。
いつの日か、同じように生き方が悩んでいる人の役に立ちたい、その思いが実を結び、キャリアコンサルタント、コーチングという資格に出会いました。
言ってしまえば単に相談者の話を聞くことなのですが、本当に聞くということ、専門的に「聴く」ということで起こる心の変化を目にしたときに私の見える景色は変わりました。同じように話をしていても、その瞬間に「何を質問するか」によって、話の流れが大きく変わり、更には相談者の心にも変化が起こり、そこから視点が変わってくるのです。
「この資格はかなり使える!」そう思い勉強を続け、転職支援などの人材関係の分野の仕事にも関わりました。
そして今現在、ここまで多くの人の話を聞く中で、相談者は何に困っているのか、何に悩んでいるのか、それは結局のところ、「自分自身とのギャップ」であることに気がつきました。
問題の原因は自分自身の中にある
誰しも自分の中に大切にしている軸や価値観があるものです。
その軸や価値観というものは幼い頃からの家庭環境の中で培ってきたものもあれば、学校や会社などの身近なコミュニティの中で形成されてきたもの、更に広くは地域の風習や国レベルの慣習といったものもあります。
一生同じコミュニティで、何の変化もなく過ごせるならば問題もないのでしょうが、時期がくれば学生を卒業し、社会で働き、異動や昇進で環境が変わり、結婚や転職、思わぬ病気や不慮の事故等々、望む望まざるに関わらず今まで見てきた景色が変わる瞬間が出てきます。
そうした環境の変化によって、自分が当たり前としてきた軸と日常生活にギャップが生じてきます。
そのギャップが段々と大きくなるにつれ心の中でくすぶっていた違和感が大きくなり、単なる心のさざ波だったものが大きなうねりとなり、自身の心を苦しめることになります。
それが心だけでなく身体をも壊していくこともあるのです。
私が問題だと思うのは、多くの人がそうした悩みの根本にあるのが「自分自身の価値観」であることに気がついていない、ということです。
「最近、仕事でイライラすることがあった。上司からあんなことを言われてマジでムカつくわ。」
「夫(妻)がこんなことするのよ。些細なことなんだけど腹立つの」
こうした問題の原因は、上司の言動やパートナーの行動のようにみえますが、同じ言動であってもまったく気にならない人もいますよね?
つまり、問題の原因は誰かの発言や行動ではなくて、その発せられた言動が、それを受けた人の価値観に合わないことにあるのです。
起きてくる物事に当たった時に、自分自身の価値観にそぐわないために心が揺らぐのです。
キャリアコンサルタントの領域では、「自己概念の揺らぎ」とも言います。
普段の何もない時は心の中でまっすぐにどっしりと構えている価値観の柱。
それが社会の荒波(ex.急な上司の指示)にあてられ、強風(ex.誰かのネガティブ発言)に吹き付けられるとぐらぐらと揺れてくるのです。
それが心の違和感となって、しこりとなって、悩みへと生じてくるのです。
自分一人では気がつきにくいという問題
また同時に難しいのが「自分一人では気がつきにくい」ということです。
なにせ、自分が当たり前として持っている価値観が揺れるのです。当たり前のことに意識を向けて直視することは普通はないもの。
慣れや習慣によって意識せずとも行動できるということは、人間の素晴らしい力の一つです。いちいち歯磨きの仕方を意識していたらとんでもない負担に。。
しかし当たり前の価値観、つまりすべての行動の基準ともなるべきものが原因で問題が生じていて、その基準が適切かどうかを見直すということは、そもそも考えもしないことなのです。だって当たり前だもの。
しかしそこに穴があるのです。
自分では気がつかない穴があるのです。
では、その穴に気付かせてくれるのは誰か?
それが対人支援者です。
例えば、私のようにキャリアコンサルタントであり、ライフコーチであり、他にも○○コンサルタントや○○アドバイザーといった人達です。
「傾聴」といった専門の聴く技術を習得した人と話しをすることで、自身が語る言葉で気付いていくのです。
適切な質問を投げかけることで、当たり前の思考に一石を投じ、「今まで当たり前に思っていたことは本当に当たり前なのか?」と考えることを促すのです。
そうした促しから気づき、考え、自ら答えを出す。
自分の人生は自分のものです。
他人に言われて決めるものではありません。
大切なのは、自己決定。
そのサポートをするのが対人支援者なのです。
視野を広げる 視点を変える
視野を広げたり、視点を変えるための一番のベストは実際に対話をすることです。
対面がベスト、最近はオンラインでの対話も広がってきています。
でも、文章を読んだり、人の話を聞いたりしても気づきは起こりうるもの。
縁あって訪れたこのサイトがそうした気づきのヒントになればと思っています。